これまで光学、電子、機械、材料等の産業は、既存の産業構造の上にそれぞれ発展を求めてきましたが、今後は、在来の産業構造を超えた新しい産業技術の発展を促進し、これによる新産業分野の形成をはかっていくことが重要であります。
我が国は、かって機電一体化による「メカトロニクス」の振興をいち早くはかることにより各種民生機器から産業用機械に至る機械産業の発展をもたらしました。しかしながら、今日機械製品の中には技術的に成熟したものが多く、今後はメカトロニクスと光学技術を一体化することによって、光センサーあるいはマシンビジョン利用機械システム、光利用計測、二次元・三次元情報の処理、光エネルギー利用加工・処理等に関する新機材の発展が期待されます。
本会は、1962年以来、産・官・学の科学技術者が協同して光学技術の高度化をはかってきました光学技術研究組合及び光学工業技術協会の光学技術開発に関する業績を継承し、広く光学、機械、電子、材料等産業分野における光関係企業の参加協力を得て、光学技術とメカトロニクスを一体化した新機械産業技術「オプトメカトロニクス」と関係機材並びに市場の展開をはかり、もって新しい産業の発展に資することを目的としています。